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公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」が2022年3月末まで延長となります

公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」が2022年3月末まで延長となります

こんにちは。
経営110番、社外の経営参謀
トップギヤコンサルティングの沼尻洋壱です。

昨今の新型コロナウイルス感染症により事業に影響を受けている事業者向けに、実質無利子・無担保での融資制度が色々と設けられていました。
ご利用された事業者さんも多いと思います。

ただこの「実質無利子・無担保融資」制度ですが、民間金融機関によるものは2021年3月31日で終了しています。
そのため現在、実質無利子で借入を行う場合、日本政策金融公庫と商工中金の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」しかありません。

この「新型コロナウイルス感染症特別貸付」は、申請期限が12月末までとなっていました。もう間もなく締め切りになるので、私の方ではこれを検討している事業者さんは申し込みを急いだほうが良いですよ、とアナウンスしていました。

しかし、世の中はコロナの影響が消えて経済も元通りという状態にはまだほど遠い状態です。
それを受けてこの新型コロナウイルスの感染長期化に対応し中小企業の資金繰り支援を継続するため、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」は2022年3月末まで延長になることになりました。

今回は、この「新型コロナウイルス感染症特別貸付」について、改めてご紹介します。

1、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」とは

「新型コロナウイルス感染症特別貸付」は、売上の減少など一定の条件を満たせば、公庫の国民生活事業では6千万円、中小企業事業では3億円、そして商工中金では6億円までは、3年間国からの利子補給があるので、実質無利子となる制度です。

参照:日本政策金融公庫新型コロナウイルス感染症特別貸付Webサイト

2、昨年借りた「新型コロナウイルス感染症特別貸付」の返済でお悩みの事業者に朗報

昨年公庫から「新型コロナウイルス感染症特別貸付」を借りた事業者の約6割は、据置期間(返済猶予期間)を1年以内に設定しているとのことで、多くの事業者が今年から返済が始まっています。
新型コロナウイルスの影響が残っている中、この返済が資金繰りの足かせになっている事業者は少なくありません。
しかし、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」なら、公庫は積極的に同額借り換えに応じてくれます。

昨年この制度で借りた金額と同額をまた今回借りて、昨年に借りた分を返済する。
新たに借り入れた分の据置期間を1年~2年に設定しておけば、実質的に、据置期間を延ばすことができ、資金繰りに余裕ができます。

3、据置期間を延ばしたいのであれば、今すぐ公庫に行くべきです

据置期間が終わって返済が始まったことで、資金繰りに悩んでいる事業者は、昨年借りた際の日本政策金融公庫の担当者に連絡し、
「今の状況では返済が厳しいので、据置期間を延ばすために、同額で借り換えさせてもらえませんか」
と依頼することです。

以前のブログでもご紹介しましたが、昨年借入した時点で1度審査をしていますので、昨年と事業を取り巻く環境や状況が変わっていなければ、昨年と同様の審査を行うことが出来ます。
当該事業者の財務内容がよほど悪化しているか、よほどひどい担当者に当たらない限り、国の政策的に対応すべき意味合いもあるため、同額借り換えには前向きに応じてくれます。

参照ブログ:コロナ融資の返済にお悩みなら、今すぐ取引金融機関に行きましょう

4、「ダメでもともと」の精神で依頼してみよう

「業績が良くなっていないので、自分の会社は同額借り換えに応じてもらえない」と思い込んでいる事業者は少なくありませんが、実はそんなことはありません。
もし、そう思って依頼を躊躇するのであれば、「ダメでもともと」だと思い、今ご覧いただいているブログページを公庫の担当者に見せて、
「このブログに、返済が厳しいのであれば同額借り換えを依頼すれば良いと書いていますが対応いただけますか」
と聞いてください。
まともな担当者なら、きっと親身になって対応してくれると思います。
うまく据置期間が延長となれば、資金的にも精神的にも余裕が出来ると思います。

まずは公庫の担当者に相談してみることが大事です。
こちらから相談しなければ、わざわざ向こうから「返済大変そうなので対策を検討しましょうか?」などと言ってくることはありません。

なお、借り換えの場合は新たに保証料など費用が発生することも考えられます。まずは金融機関に対し、「同額借り換え」という方法があることを踏まえて早期に相談に行き、条件など聞き取りしたうえで対応策を考えることをおススメします。


当方では金融機関との上手い付き合い方のアドバイスや、資金調達のサポートもしています。
相談初回2時間無料でお話をお聞きしますので、お困りごとをお聞かせください。

ご不明な点やご相談がございましたらお問い合わせページよりお問い合わせください。

参照動画:コロナ融資でお悩みなら今すぐ取引金融機関に行きましょう

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