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なぜ検討しますと言われてしまうのか ~「検討します」の4つのNoについて~

なぜ検討しますと言われてしまうのか ~「検討します」の4つのNoについて~

私は、現在は経営コンサルタントとして、事業を前向きに改善していきたいと考えている社長に対して色々な支援をしたり、売上UPのためにはどうしたら良いか、営業やマーケティングについて社長と検討したりしています。

そんな私ですが、サラリーマン時代は色々な企業で色々な営業を、二十数年やってきました。
それはもう個人向けだったり法人向けだったり、本当に色々ですね。

そんな営業をやる中で、昔は色々話をした挙句に検討しますと言われて終わってしまうということが多々ありました。
販売の現場にいる方も遭遇することがある話だと思います。
検討しますイコールお断りされてしまったというような形になるわけです。

ではなぜ検討しますという形でお断りされてしまうのか。
これは、検討しますと言われてしまう
「検討します」の4つのNo
というものがあります

4つとは、
・ニーズのNo
・価格のNo
・タイミングのNo
・人のNo
です。

この4つの要素がお客さんの嗜好、考えと合致しなくて、結局「検討します」と言って断られてしまうのです。
逆に言えば、この4つの要素を先回りして押さえておけば、「検討します」と言われてしまうことも減らせるということです。

今回は、この4つのNoについて考えてみます。

1、ニーズのNo

4つのNoについて順番に考えていきますが、まず1つ目はニーズです。

このNoは単純にシンプルな話で、お客さんのニーズと合ってないというNoです。
だから検討しますとて言われてしまうということです
これはようするにお客さんのニーズが深堀りできてないということです。

では、どうするか。
これは、お客さんがどんなお困り事があって私から話を聞いているのか、もしくはどのような課題があって話を聞いているのかをよく聞き取ることをしなければなりません。
お客さんは、何か理由があって、何かをしたくて、営業(販売)担当であるあなたの話を聞いている訳です。

ですので、なぜお客さんがその商品、サービスが欲しくて、今あなたの話を聞いているのかというところをきちんと考えないといけないということです。

そこを聞き取り、見極めること無しに一方的に
「凄い商品なんです」
「とても良いサービスなんです」
と言っても何も響かないということです

たまたま、お客さん自身のお困り事と営業(販売)担当の方が熱烈PRしている商品、サービスの内容が合致することもあると思いますが、それを期待しても駄目だということです。
それよりも最初から
「あなたのお困りごとは何でしょうか」
「あなたの抱えている課題は何でしょうか」
というところをきちんと聞き取らなければいけないということです。

つまり、なぜあなたから今、この商品、サービスの説明を聞いているのかという、お客さんの理由が顕在化してないということであり、そこをまず掘り下げることがとても大事です。
そしてきちんとヒアリングして、課題を共有していくことがまず必要なのです。

基本的な話のようですが、これが出来ていない人が営業(販売)の現場では意外と多いです。
そして、これをしっかり出来ていないがゆえに、ニーズに合わなくて検討しますという話になってしまうということです。

2、価格のNo

そして2つ目のNoは価格です。
お客さんが考えている価格と提案している商品、サービスの価格が合わなくて「検討します」と言われてしまう。

これは、そもそもお客さんが考えている費用、用意できる軍資金に上限があるとすると、価格面で折り合いをつけるのは難しい場面もあるとは思います。

しかしながら、これもまずは先ほどのニーズと同じでお客さんにとってどんなお困り事があるのか、もしくはお客さんが何を要求して、今あなたの話を聞いているのですかというところをきちんと把握することです。
そして、それを満たしてあげられるような商品、サービスが提供できるような、そのお客さんが提供を受けた商品、サービスの価値によって、お客さんが自分の期待以上に自分自身が変化する、何か変えられるということが分かれば状況は変わります。

お客さんが得られる価値が、お客さんが考えている価格より上回っていれば、価格が高くても「それならばもう仕方がない」と納得して、自分の設定した価格以上のものだったとしてもお金出してくれます。
価格以上の価値を感じてもらうためにも、まずはお客さん側のニーズの把握が大事になるということです。
ここでも、お客さんのニーズの把握がきちんと出来ており、価格以上の価値を感じさせることが出来れば、価格によるNoは回避できます。

3、タイミングのNo

次のNoはタイミングです。
タイミングがお客さんの中で合わないから検討しますと言われてしまう。
タイミングが合わないという場合も、これもお客さんのお困り事、お客さんのニーズがきちんとキャッチ出来ていることが必要です。

今ここで決断しなかったらお客さんが変えたいと思っていること、もしくは困ってることというのは改善しない訳です。
商品を買うもしくはサービスを受けるという選択をしなかったら、お客さんはその今困っているとか、今あれが欲しいと思ってるっていう状況から一歩も前進しないので、よって
「今決めていただくとあなたの○○が改善します」
「お困り事が改善します」
「課題が解決します」
というところをきちんとお客さんに理解してもらうのです。

そして、改善した未来とか、課題が解決した状況というのをきちんと想像させてあげれば、もう今やらなければ損だということになります。

「今のタイミングではない」と断ってしまっては、今の状況は何も変わらないのであり、今決めてもらえれば、今の困った状況などは改善します、と考えてもらえるようにすると、後回しにすることは無くなるでしょう。
ビフォアアフターというか、現状を変えたことによって得られる変化とか価値というのをきちんと把握してもらう。
そして、今やらなかったら何も変わりませんということを理解してもらうことにより、タイミングが合わなくて「検討します」と言われるっていうことは回避出来ます。

4、人のNo

最後のNoは人です。
人が合わない、つまりどうもあなたは違うと思われて「検討します」と言われてしまう。
なぜあなたは違うと思われるのでしょうか。

正直私もお客さん側で接客されている場合は、物が良い、サービスが良いと思っても、でも「あなたからはなんか買いたくないわ」と思ってしまうことがあります
なぜそう思われるのか。

これは私の実体験で見ても、やはり売り込まれてるなと感じると、物やサービス内容はイイなと思っても、なかなか「じゃあそれ買います」とはならないです。

ですので、大事なポイントは、これは全般言えることですが、ただ一方的に売り込んでは駄目だということです。

お客さんが何を困っていて、もしくは何をどうしたくてこの商品、サービスを欲しいと思ってるのか。
どのような欲求を満たしたいと思ってるのかというところをきちんと聞く。

そして、お困りごとに寄り添うような、
「あなたのお困り事を、私はこの商品で解決したいです」
「あなたの抱えている課題を、この商品、サービスを提案することによって解決してあげたいです」
という、その気持ちでお客さんと接することです。
その気持ちは伝わりますから、そういうところをきちんと見て、お客さんのためにという気持ちで話をすることが大事です。

やはり一方的に押し付けても駄目だということです。
一方的に自分が売り込みたいだけというのは、お客さんに見透かされます。

「売りたい」ではなく、自分の扱う商品、サービスで「お客さんの状況を良くしたい」という気持ちでお客さんに接すれば、「あなたから買うのは違う」からの「検討します」を回避できます。


以上が「検討します」の4つのNoの内容と、それぞれの回避策となります。
4つのNoはありますが、前述の通りこの4つのNoに対して先回りして、そう言われないようにきちんと対応していけば良いという訳です。

これも繰り返しになりますが、一方的にこちらの都合でただ喋っても、それがどんなに流暢なトークだったとしてもまるで駄目だということです。
そしてヒアリングする、相手の話を聞くというのがいかに大事かという話になってきます。

注意しながら、トークを組み立ててみましょう。

参考動画:なぜ「検討します」と言われてしまうのか?


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