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公庫で対応の悪い担当者にあたったら、意見を言う方法あります

公庫で対応の悪い担当者にあたったら、意見を言う方法あります

こんにちは。
売上UP、利益UP請負人
社外の経営参謀
トップギヤコンサルティングの沼尻洋壱です。

近ごろ知人の士業、コンサルタントから立て続けに3件、
「クライアントさんが日本政策金融公庫から融資を断られた」
という話がありました。

公庫も金融機関ですから、審査した上で否決にすることはあります。

ただ気になるのは、申し込みをした事業者さんの問題ではなく、これは公庫の担当者の対応に問題があると思われるのではないか?という話が続いていることです。

先日聞いた断られた話と、その対処法をご紹介します。

1、面談でかなりひどいことを言われました

以下は、知人の士業、コンサルタントから聞いた話です。

「最近、日本政策金融公庫の創業融資が厳しいように感じます。
私の支援先も最近創業融資を申し込んだのですが、面談でかなりひどいことを言われたようです。
○○事業で創業しようとした方で、融資の相談を公庫にしたのですが、
公庫担当者からは、

「事業計画通りに、こんなに売れるわけがない」
「この業界の事なら、私はよく知っている」

・・・など、かなり上から目線で言われ、相談者がどんなに売上の根拠を力説しても鼻で笑うような態度だったということです。
最後には「もう面談は終わりにしましょう」と切り上げるように終了されたそうです。

結局、融資審査は通らず、支援先は開業する事ができませんでした。

ちなみに、融資を断られた理由を聞いても公庫担当者の回答は、

「売上が…」
「売れると思わない」

・・・など、はっきりとした理由は言わなかったらしいです。
支援先の人は面談の後、かなり疲弊しきった様子でその知人のコンサルタントに電話をかけてきたそうです。

その様子を聞いて私もかなりびっくりしました。

ほとんどの相談者は日本政策金融公庫との面談に慣れていませんから、こんな態度を取られたら大きくショックを受けたことでしょう。
しかし残念ながら、ときどきこういうことがあるのです・・・。

2、公庫にクレームを入れましょう

もし、このようなハズレの担当者にあたってしまった場合はどうしたら良いのでしょうか。
泣き寝入りですが?
いえいえ、そんな場合は、公庫に対してクレームを入れましょう。
クレームを入れる場所は2つ考えられます。

クレーム先その①
その担当者の上司(融資課長。営業課長とも呼ばれます)

クレーム先その②
公庫の本部
→本部【お客様専用ダイヤル】 03-3270-1540
(日本政策金融公庫確認済み)

3、公庫には悪質な担当者を指導する姿勢があります

酷い対応をされた事業者さんが自ら電話しなくても、士業やコンサルタントが電話しても丁寧に対応してくれます。

実際にそのコンサルタントが電話をした時も、
「どの支店の、誰ですか?」
と親身に詳しく尋ねられたとのことです。

本部も一部に酷い対応をする問題担当者がいることは分かっているようで、苦情が寄せられればその担当者にヒアリングして指導していく姿勢のようです。

ですので、皆さんが連絡する際は、どの支店の誰にどのような対応をされたのか具体的に伝える必要があります。
事業者さんご本人から連絡してもいいですし、士業やコンサルタントに連絡してもらうならば、隣にご本人がいるようにして、担当者の具体的な対応のところはご自身で伝えるのが良いでしょう。

4、面談の際は、必ず担当者の名刺をもらうこと

ちなみに、対応が悪い担当者はほんの一部で、ほとんどの担当者は真摯に対応してくれます。
しかしハズレの担当者がいることは事実で、最近とくに以前にも増して公庫への不満をよく耳にします。

ですので、面談時には必ず、最初に担当者の名刺をもらいましょう。
話しながら「これは酷いな…」と判断したら、あとで本部にクレームを入れるとき担当者名をフルネームで伝えることができます。

面談時に名刺を出されなくても、「名刺をいただけますか」と言えば出してくれるでしょう。
それでも出さない場合は、(その時点で問題だと思いますが)「部署」と「名前(フルネーム)」を聞いてメモしておきましょう。

そして、あまりにもひどい応対をする担当者に当たった場合は、いったん申込みを取り下げてから本部に連絡を入れましょう。

そのときに、こう伝えてください。
「あまりにもひどい対応だったのでいったん申込みを取り下げました。あらためて申込みに行こうと思っていますが○○さんだけは応対しないようお願いします」

そのくらいきちんと伝えれば、本部の担当者は
「わかりました、そのように支店に伝えておきます」
と言ってくれると思います。

きちんと対応してくれると確認出来たら、その後あらためて公庫を訪問しましょう。
次は、適切な担当者が対応してくれるでしょう。

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このように担当者に問題があった場合は、その上司や本部にクレームを入れるという方法がありますが、そうでない場合でも今後ますます2回目のコロナ融資を申請した事業者にとっては、「融資を断られた」という話が出てくるのではないかと心配しています。
以前に比べ、金融機関の審査のハードルが上がっているからです。

ここで以前のブログでもご案内しましたが、
融資を断られても「断られた理由」を聞いておけば、改善できたときに再申請が可能になります。
「断られた理由」を聞くのはとても重要なことなのです。

参照ブログ:もし金融機関に融資を断られたら、必ず理由を聞いてください


しかし残念なことに、事業者さんに話を聞くと、「断られた理由」を明確に聞いていないケースが少なくありません。

融資を断られた場合は、断られた理由を金融機関にしっかりと聞きましょう。

たいていの場合、金融機関は謝絶の理由(断られた理由)を教えてくれます。
教えてもらった融資謝絶の理由こそ、改善するべき点です。
その経営課題に経営者の皆さんが真摯に取り組めば、2回目のコロナ融資が成功する可能性は高まります。

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